コーヒーに関わる仕事をしていて、お客様を含め、よく人から「コーヒーってどういう保存の仕方がいいですか?」と聞かれる事があります。
コーヒーは、焙煎してから酸素に触れた瞬間から酸化・劣化が始まって行きます。
焼きたて挽きたてのコーヒーからいい香りがするのは、香り(風味)が抜けている証拠です。
目安としてコーヒーの焙煎後、豆の状態で約1ヶ月、挽いて粉の状態にしたら約1週間で風味が飛んでしまうと言われています。
コーヒーの大敵と言われていて、可能な限り避けた方が良いのは
「酸素」「湿気」「匂い」「熱」の4つです。
コーヒーは酸素に触れると、どんどん酸化が進み、コーヒーにの中に含まれるガスが押し出されてします。
コーヒーを抽出する際、一投目のお湯をかけると、モコモコモコっとカップケーキのようにコーヒーの粉が膨らむことがありますよね。
あれは新鮮なコーヒーだという証拠で、劣化したコーヒーだと、ガスが抜けきっているので、あまり膨らまないです。
コーヒーは湿気があるところで保存してしまうと、その湿気を吸ってしまいます。そのままにしてしまうとカビが発生することがあります。
湿気と同じように、コーヒーは他の匂いも吸ってしまいます。
よく、灰皿や冷蔵庫の中に脱臭剤の変わりとしてコーヒーの出涸らしを使っている光景を目にしませんか?
それくらいコーヒーは吸臭力があるので、保存状態によっては、付近に一緒に置いてある物の臭いも吸収してしまいます。
コーヒーには、ガスの他にも油分も出ています。暖かい部屋などに常温保存しておくとより一層この油分が出てしまいます。
テカテカと光ってギトギトしてしまい、味もボケたような味わいになってしまいます。
保存方法としては、4つの大敵から守る保存方法が望ましいです。
ビンや缶など密閉できるものにコーヒーを入れ、可能でしたら脱酸素剤を入れて限りなく真空に近い状態で冷蔵庫に入れて保存します。
細かく言えば、豆のままの状態で一回分ずつを小分けにして、使うときに挽くのが良いです。
1週間~2週間くらいでしたら冷蔵庫でいいと思いますが、1ヶ月以上の長期保存をするのであれば、冷凍庫でもいいです。
その際、注意してもらうのが、キンキンに冷えた状態でお湯をかけるのではなく、冷凍庫から出して1時間~2時間かけて常温に戻してから抽出してください。
この項のまとめ
・コーヒー焙煎してから豆のままの状態で一か月、粉に挽いて一週間。
・コーヒーの大敵は「酸素」「湿気」「匂い」「熱」。
・密閉して涼しくて暗いところに置くのがベスト。
・普段の保存は冷蔵庫、長期保存なら冷凍庫がいい。
・キンキンに冷えている場合は、少し(2時間)放置して常温に戻す。
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