コーヒーカップのお話



自宅や職場でコーヒーを飲む際、どういうカップをお使いでしょうか。また、来客用にはどのようなカップでお出ししてるでしょうか。

 

デザインが気に入って購入したものや人からもらったもの、いつからかわからないが元々あったもの、他には、その都度つかい捨ての紙コップという方もいるでしょう。

 

普段、決まって同じカップを使っていると気づかない事が多いと思いますが、

たまに違うカップで飲むと入っているコーヒーは一緒でも、カップによって味わいが変わって感じる事があります。

 

「ラーメン」と「うどん」ではどんぶりの形状が違う事と少し似ているかもしれません。

 

大きな理由として、人間の舌にある「味蕾」という器官の影響です。

おおまかに説明すると、味蕾とは舌にある、甘味・塩味・酸味・苦味・旨味の味覚を感じる

ポイント、というかスポット・場所ですね。

 

「甘み」は舌の先端部分、「塩味」は舌の中心部から両サイドにかけて、「酸味」は舌の奥側の両サイド、

「旨味」と「苦味」は舌の付け根付近にあると言われています。

確かに言われてみれば、甘いものをなめるときは舌の先端ですし、酸っぱいものを食べると奥の両サイドが

キューっとなりますね。旨い!とか苦い!と感じる時は飲み込む時、または飲み込んだ後ですね。

 

ちなみに「辛味」は「痛覚」に近いので、味覚の分類には入らないです。

 

コーヒーとカップの話に戻ると、コーヒーの味わいを感じる時、どこの味蕾に落ちるか・通過するかによって

感じ方が変わるのです。

 

飲み口の広めのカップを使った場合、最初に奥側の両サイド「酸味」の味蕾で感じる事が多いので、コーヒーの酸味を感じます。

他にも、飲み口が広いカップは、飲み口が狭めのカップより冷めやすいので、なお酸味を感じやすい理由と言えます。

 

対して、飲み口の狭めのカップは舌の中心部に落ち、「塩味」を通過して「苦味」の味蕾へ流れやすいです。

その際コーヒーに塩味はあまり含まれていないので「塩味」の味蕾は感じません。

温度も下がりずらいので、苦く感じやすくなります。

 

 

飲み口の広い狭いの他で言えば、カップの「厚さ」の違いも、感覚ではありますが、違いを感じる事があります。

薄めのカップだと、スッと飲みやすく感じる反面、軽くも感じます。

厚めのカップを使用した場合、持った時にまずは重厚感を感じ、もったりとした口当たりを感じるかと思います。

 

 

あくまでも「感じ方」ですので、ご使用のカップに正解不正解はないです。

次にコーヒーカップを変える時に、参考にしてみてください。

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