コーヒー豆の中に含まれる成分として代表的なのは、やはりカフェインでしょう。眠気を覚ましたり利尿作用があることで有名で、胃酸分泌を促進する働きもあるので、食後にコーヒーを飲むのは効果的です。ただその知名度の高さとは裏腹にコーヒーに含まれる量は少なく、割合としては1%から2%程度です。
コーヒー豆に含まれる成分で量が最も多いのは、全多糖類です。生豆の状態で全体のおよそ半分を占めます。コーヒーの魅力としては苦みが挙げられますが、その苦みはコーヒー豆を煎った際に全多糖類がカラメルになることで引き出されます。焙煎すると割合は25%から40%と少なくなりますが、大部分を占めることには変わりません。糖類なのでほのかな甘みを出す役割もあり、体内ではエネルギー源となります。ただ豆から抽出する際には、ほとんどがかすの方に残ります。
そしてコーヒーの特徴的な香りは、クロロゲン酸という成分が関係しています。焙煎したコーヒー豆にはおよそ1%ほど含まれていて、ポリフェノールのひとつとして数えられます。そんなクロロゲン酸はポリフェノールとしての抗酸化作用を持っていて、細胞が劣化してしまうのを抑制する働きが期待できます。また体内で脂肪の蓄積を抑える成分としても着目されています。
残りの成分は、タンパク質と脂質が占めます。焙煎したコーヒー豆でそれぞれおよそ15%ずつ含まれます。タンパク質は日常的な食事に含まれているものと大して変わらず、焙煎した際に全多糖類と一緒に苦みを出す役割があります。そして脂質は抽出する際にほとんどかすに残る上、飲用する場合は特に大きな働きはありません。
まとめ
色々な働きをする成分
コーヒー豆には非常に数多くの成分が含まれています。けれどその中で代表的な種類に絞り込んだ場合、紹介してきたものがほとんどとなります。コーヒーの種類によってそれぞれの量が多少変わりますが、基本的な割合は似たようなものになると考えて問題ないでしょう。そして成分ごとに異なる働きを持っているため、コーヒーの
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